ネットワークエンジニアになりたい、でも何から始めたら良いか分からない。そのような場合は、まずネットワークエンジニア関連の資格を取ることをおすすめします。ネットワーク技術は多岐に渡るため、目指したい技術分野に適した資格を取ることが重要です。では、ネットワークエンジニアに役立つ資格にはどのようなものがあるのでしょうか。今回は、ネットワークエンジニアにおすすめの資格と難易度についてご紹介します。
ネットワークエンジニアになるために、資格は必ずしも必要ではありません。仕事をする中で知識と実績を積み上げていくことが、実質的な資格の役割を果たすこともあります。しかし、自分の技術力を客観的に正しく評価してもらう、あるいはアピールするためには、資格が有効になることもあります。企業としても有資格者を欲しがるでしょう。
ネットワークエンジニアとしての能力が高く評価される代表的な試験・資格には、Cisco Systems社が認定する「シスコ技術者認定」や、国家資格である「ネットワークスペシャリスト」があります。それぞれの資格の詳細や難易度についてご紹介します。
Cisco Systems社のネットワーク機器を使用している企業は非常に多いため、Cisco Systems社の認定資格はネットワークエンジニアにとって重要な資格と言えます。
シスコ技術者認定は、難易度によって6段階のレベルに分かれています。「エントリー」「アソシエイト」「スペシャリスト」「プロフェッショナル」「エキスパート」「アーキテクト」があります。
CCT | ネットワークエンジニアになるためのエントリーレベルの資格です。最低限の知識を有する証明になります。 ※ただし、英語試験である点にご注意ください。日本語で受験できるエントリー試験は、2020年より事実上廃止されました。 |
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CCNA | ネットワークエンジニアとして評価される基礎レベルの資格です。指示を受けながら作業できるレベルの方に向いている資格です。 |
CCNP | ネットワークエンジニアとして評価されるCCNAの上位資格です。能動的に仕事をするためには、この資格が必要です。1人で作業ができるレベルであることを表します。 CCNPの試験コースは、7種類に分類されています。1科目に合格してから3年の間で全ての科目に合格すれば、CCNPの資格として認定されます。日本語で受験できる試験の最上位資格です。 |
CCDE/CCIE | 国際的に通用する資格であるため、所持していれば海外でも一流のネットワークスペシャリストとして評価されます。※英語試験のみ |
CCAr | ネットワークエンジニアにとって最も評価される最上位資格です。ネットワーク設計者のアーキテクチャに関する経験と能力が問われます。 CCIEと同様で日本語の試験はなく、英語試験のみです。 |
ネットワークスペシャリスト試験は、経済産業省による国家試験「情報技術者試験」の1区分です。国内で実施されるネットワークに関する試験の中では、最難関のスキルレベル4に相当します。
受験資格はなく誰でも受験することができますが、独学で合格することは非常に困難な資格です。基本情報技術者試験(スキルレベル2)や応用情報技術者試験(スキルレベル3)から、順序立てて受験していくことが一般的です。
この資格を持っていれば、面接時に大きなアピールポイントになることは間違いありませんが、何から勉強を始めれば良いのか分かりにくいかもしれません。学習を効率良く進めていくためにも、専門のスクールに通うなどすべきでしょう。
ネットワークに直接関係なくともネットワークエンジニアの評価に影響する資格があります。例えば、LPICやLinuCなどです。いずれもLinux技術者認定資格です。これらの試験が重宝される理由は、各種サーバーをはじめ、多くのIT機器がLinuxをOSとして使用しているためです。ネットワー
ネットワーク業界で評価される代表的な資格をご紹介しました。パソコンやスマートフォンはもちろん、テレビやプリンターなどの機器でもネットワーク技術が使用されるようになったため、これからも多くのネットワークエンジニアが必要とされるでしょう。転職のために資格を取得しようと考えている方、ITエンジニアとしてさらにステップアップしたいと考えている方、ぜひ、目標に合った資格を取得して、ネットワークエンジニアとしての活躍の幅を広げてください。